おまとめローンですっきり返済!カードで5社から借り入れを一本化

銀行や消費者金融から複数の借入れがあり、それぞれの返済に追われているうち、自分の収入と支出の管理ができない、またどの会社にどれだけの借金があるのか把握できていない…そういう人を対象にした金融商品が「おまとめローン」です。

この商品が生まれた背景には、バブル経済の崩壊があります。それまで積極的に貸付していた銀行が、経済状況の悪化に伴い顧客に対して貸し渋りを始めました。そこで融資を受けられず困った人たちが消費者金融や闇金融に流れ込み、高金利や多重債務に苦しむ結果となりました。そんな中、金融ビッグバンを受けて銀行が金融商品を多様化させ、多重債務者を対象に開発した商品の一つです。

おまとめローンは、多重債務者に対し、まず全ての借金返済に充当するだけのお金を融資します。これにより今までの債権を一気に返済し、その後は融資した会社だけを相手に、融資した金額を長期的に返済していくプランとなります。この商品のメリットは、借入れを一本化することによって、返済日が月に一度となり、返済金額も把握しやすい点にあります。また新たに低金利で融資を組むことで、月々の支払額も軽減されます。融資を行った会社にとっても、長期的な顧客を獲得できるという点で合理的であり、双方にメリットができる構造になっています。

おまとめローンの対象になるのは、主に複数の消費者ローン、カードローン、自動車ローン、クレジットなどの無担保フリーローンです。例えば現在の借入れ条件が、計5社から300万、利率15%で毎月7万円づつ返済していた場合、某銀行でのシュミレーションでは月5万円を切る金額での返済が可能です。消費者金融のおまとめカードローンでは、来店不要の即日審査で融資が受けられ、スムーズに取引ができます。また会社にもよりますが、新たにカードを発行することで、同じ低金利で新規の貸付を受付けてくれる所もあります。

ただしメリットがある一方で、気をつけなくてはいけない事もあります。まずこれまでの借入金に対し、利息制限法で定められた金利を超えた利息を払っていた場合でも(グレーゾーン金利)おまとめに際してはこれまでの貸金業者が提示していた借入残高をもとに計算してしまうので、過払い利息分もそのまま「おまとめ」してしまうことになります。

おまとめローンを扱う会社の中には、低金利などに誘われて契約したら、実は闇金融だったというケースも少なくありません。あとから高金利で貸付してくるなどのトラブルも増えています。「おまとめローン詐欺」という犯罪まで出てきています。またせっかく完済のために融資してもらっても、その会社でまた何度も借入れするなど、無計画に借金を重ねるようでは本末転倒です。おまとめローンを考えている人は、まず自分の債務を計算し直す、相手を見極めて安全な会社と契約するなど、計画性をもちましょう。

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